A. 成形法(プラスチック)
| 成形法 | 概要 | 主な製品 |
|---|---|---|
| 射出成形 | 加熱溶融した熱可塑性樹脂を金型内に高圧で射出し、冷却固化。複雑形状・高い寸法精度・量産性に優れる | キャップ、プリフォーム、トレイ、化粧品容器 |
| 押出成形(インフレーション) | リング状ダイからチューブ状に押出し、内部から空気を吹き込み膨らませ冷却。腰のある袋・ラミ基材向き | ポリ袋、ラミネート基材 |
| 押出成形(Tダイ/キャスト) | 直線スリットのTダイから平面状に押出し、冷却ロールで急冷。表面平滑・高透明・高速 | CPP、キャストフィルム、シート |
| 押出ブロー成形 | 押出したチューブ状パリソンを金型で挟み、空気で膨張させ中空成形 | PE/PPボトル、タンク、ポリ容器 |
| 射出延伸ブロー成形(PETボトル) | プリフォームを約90〜110℃に加熱し、延伸ロッドで縦延伸+高圧空気で横延伸(二軸延伸)。分子が二軸配向し薄肉でも高強度・高ガスバリア | PETボトル |
| 真空成形/圧空成形 | 加熱軟化シートを型に密着。真空成形=真空吸引、圧空成形=圧縮空気も併用しシャープに賦形 | ブリスターパック、食品トレイ、カップ |
| フィルムの延伸(MDO/二軸) | 加熱下で引き伸ばし分子を配向。一軸(MDO=流れ方向)/二軸(縦横)。無延伸(CPP)比で剛性・透明性・防湿性・ガスバリア性・印刷適性が向上 | OPP/BOPP、延伸PET、MDO-PE |
| 圧縮成形/回転成形(参考) | 圧縮成形=加熱金型に材料を入れ加圧硬化(主に熱硬化性)。回転成形=金型に樹脂粉末を入れ加熱回転し中空大型品を成形 | 食器・絶縁部品/大型タンク・容器回転成形の一次源は要確認 |
出典:キーエンス(射出)/インフレ/Tダイ/ブロー/真空・圧空/宇部フィルム(押出・延伸)/日本包装学会(ブロー容器史)/三洋化成(成形入門)
B. ラミネート(積層)加工
複数フィルム/箔/紙を貼り合わせ、単層では出せない機能(バリア・強度・シール・印刷)を持たせる工程。
| 手法 | 概要 | 特徴 |
|---|---|---|
| ドライラミネート | 接着剤を溶剤で塗布→乾燥炉で溶剤揮発→他フィルムを圧着 | 接着強度が高く適用基材が広い汎用手法。溶剤・乾燥設備が必要 |
| 無溶剤ラミネート | 溶剤を含まない接着剤で貼り合わせ | 乾燥炉不要で省スペース・省エネ・VOC低減。基材の組合せに制約専門一次源は要確認 |
| 押出ラミネート | 溶融PE等をTダイから薄膜押出し、2基材の間に流し込み接着(サンドラミ) | 低コスト・高速・無溶剤。密着向上にアンカーコートを併用 |
| 共押出 | 複数押出機から異樹脂を1ダイに合流させ多層を一度に成形 | 層でバリア/シール/強度を機能分担。工程が短く溶剤不要。層間は接着性樹脂で結合 |
C. 印刷方式
| 方式 | 版式・概要 | 特徴・用途 |
|---|---|---|
| グラビア印刷 | 凹版。シリンダーのセルにインキを入れ、余剰を掻き取り転写 | 濃淡・階調に優れ高精細。大ロット・高速向き。製版コスト大。軟包装フィルムで主流 |
| フレキソ印刷 | 凸版。柔軟な樹脂/ゴム版に低粘度インキ(水性等)で転写 | 製版が速く低コスト・環境対応。段ボール・紙器・一部フィルム |
| オフセット印刷 | 平版。水と油の反発を利用しブランケット経由で転写 | 高精細・中〜大ロット。紙器・板紙で主流 |
| デジタル印刷 | 版なし。データから直接(インクジェット/トナー) | 小ロット・短納期・多品種・可変印刷(QR・地域限定) |
| スクリーン印刷 | 孔版。メッシュ版の透過部からスキージで押し出す | インキ膜厚を厚くでき、曲面・ガラス・ボトル・金属に直接団体一次源は要確認 |
D. 表面加工・バリア付与
| 加工 | 概要 | ポイント |
|---|---|---|
| コーティング | 表面に機能層を塗布。アンカーコート(密着)、バリアコート(PVDC/PVOH/EVOH/アクリル)、ヒートシールコート等 | 酸素・水蒸気バリアや密着・シール性を付与 |
| 蒸着(アルミ) | 真空中でアルミ薄膜を形成 | 高バリア・遮光。不透明 |
| 透明蒸着(SiOx/AlOx) | 酸化ケイ素/酸化アルミの無機薄膜を形成 | 無色透明・電子レンジ/金属探知適合。屈曲クラックで性能低下→前処理・平滑化が重要 |
| 加飾(エンボス/マット/箔押し/ニス) | 凹凸・つや消し・金属箔転写・光沢保護 | 意匠・触感・高級感の付与 |
出典:三菱ケミカル(バリアコート)/東レフィルム加工(透明蒸着AlOx)/ツジカワ(エンボス)。バリア数値は設計者ガイド参照。
E. 充填・シール
| 技術 | 概要 | 用途・ポイント |
|---|---|---|
| ヒートシール | シーラント層を加熱溶融し圧着・冷却固化して封止。バーシール(常時加熱)、インパルス(瞬間加熱→冷却)、高周波・超音波・コールドシール等 | インパルスは通電がシール中のみで冷却後は熱くならない。コールドシールは感圧接着で熱に弱い内容物向け |
| 無菌充填(アセプティック) | UHT等で無菌化した食品を、無菌化容器に無菌環境で充填・密封 | 加熱時間短く風味・栄養劣化少。保存料・冷蔵なしで常温長期流通(牛乳・飲料・液状食品) |
| ガス置換包装(MAP) | 包装内の空気を窒素・CO₂等に置換して密封 | 酸化・好気性菌・変色を抑え保存性向上(真空は「抜く」/MAPは「置き換える」) |
| 真空包装 | 通気性のない包材で空気を除去し密封 | 酸化・好気性菌を抑制、かさ低減・保形 |
出典:ウインテックス(ヒートシール)/富士インパルス(シーラー種類)/日本包装学会(アセプティック)/テトラパック(無菌充填)/三菱ガス化学(MAP)